第24回(2020年)日本医療ガス学会学術大会・総会  
 
会長挨拶
 
第24回日本医療ガス学会学術大会会長を拝命いたしました浜松医科大学麻酔・蘇生学講座の中島芳樹と申します。令和2年11 月7日(土)に「医療ガス最前線」をテーマに、静岡市の静岡県産業経済会館で開催させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 本年は新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行により、多数の患者を自施設に受け入れている会員の皆様方におかれましては、対応に苦慮されておられることと存じます。感染症の影響で麻酔科及び集中治療関連の学会が延期または中止になっておりますが、やや感染が落ち着きを見せている現在、今のところ、予定通り開催を考えております。
 
今年度の総会では近年、医療現場で使用されている医療ガスの「最前線」について、 昨年に引き続き水素の臨床の最前線を慶應大学の鈴木昌先生、そして昨年日本物理学会など6学会,2研究機関連絡会と39機関が声明を出されたことで注目されたヘリウムについて浜松医科大学放射線科の五島聡先生から教育講演としてお話いただきます。また特別講演には高名な東京大学理学系研究科の田近英一教授に「地球における酸素濃度の推移(仮)」についてご講演をいただきます。生体における酸素の運搬は私自身の研究テーマの一つであり、非常に興味を持ってこの不思議な物質に長い間取り組んでまいりましたが、エネルギーを生成するのに必要不可欠である一方、強い毒性を発揮するという二律背反の事象の根底に潜むものへの理解を深めるために長い太古からの酸素の歴史にもう一度目を向けてみようと企画いたしました。
 
シンポジウムは昨年に引き続き、災害時、特に近年各地で頻発しております水害を念頭に入れた上で特別シンポジウムとして「洪水・水害時での病院のあり方(仮題)」を予定しております。昨年の長野および東北地方で台風による被害は甚大であり、いくつかの地域では病院が浸水してかなりの高額医療機器が使用不能になったと聞き及んでおります。実際私が住んでおります静岡県浜松市でも昨年台風の直撃で地域によっては約1週間の停電が続き、市民生活に大きな影響が出ました。大型化する台風がその地域を直撃すると必ずと言っていいほどなんらかのインフラが遮断されるということが日常になっている現在、このような意識を持ちながら設計や対応を考えていくことは非常に重要かと存じます。基調講演には日本大学理工学部まちづくり工学科の後藤 浩教授に「医療機関の洪水に対する防災・減災対策(仮)」についてお話しいただき、昨年度の学会でも活発な討議が行われましたが、引き続き災害時のBCP(事業継続計画: Business Continuity Plan)について実際体験された方々とのディスカッションを交えて皆さんで考えて見たいと思います。
 
医療ガスは医療の現場に必須のもので、その継続及び有効活用は現場の医療従事者だけでなく、施設を管理される方、 納入される業者の方にとっても非常に重要な問題です。年に1回エキスパートが集まる会にぜひご参加していただくようお願い申し上げます。
 
第24回日本医療ガス学会学術大会
会長 中島 芳樹

 
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